ミーティングでポーアイに来てたねん。
お昼はコンビニでおにぎりとコロッケ買って、ポートタワーや港町神戸が一望出来る、大学付近のロータリーに止めて食べることにした。
休日出勤のOL三人と同僚の男性が土手に座ってお昼を食べている。
中型の旅客船に手を振り、船からも手を振り返してる。
若い夫婦と補助輪のついた自転車に乗った幼稚園ぐらいの女の子が散歩している。
「パパも大学行ってたん?」
「うん、パパも大学行ってたんよ(^^)」と母が言う。
こんな時代、僕んとこは、「むちゃむちゃな人生」って言われたよな、と吹き出しそうになった。
近くには、紺色のVWビートルが止まってた。
見たところリアランプの形から1972年式あたり、エンケイのホイールとクワイエットマフラーとフロントドロップ。
五十前後(と言っても僕より年下かな 笑)の夫婦、おっちゃんはキャップ被って、奥さんもオシャレして。
風にあたりながら、海をバックにスマホで写真撮ってる。
キュルルズォーン…ダッダッダッと一発でエンジンかかった。
エンジンフード開けて調子を見出した。
両サイドに吸気口、カドロンツインキャブやな、懐かしの。
あー、声かけよか止めよか…
良いの乗られてますねー、いや実は僕もこれこれそれで、今はファミリーカー(笑)ですが、ってのは、心の叫びにしておいた。
窓を全開にして、三角窓を開け、おっちゃんはキャップを後ろに回して、爆音轟かせて、発車したのであった。
そんな、梅雨間の晴れたひととき。
VW
喫茶シマコス